墨田区の認可保育園倍率、2017年(平成29年)4月入園版

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墨田区認可保育園倍率2017

この記事では、東京都で保活をする方へ向けて、東京都墨田区が公開した認可保育施設の201 7年4月入園(1次募集)の倍率をご紹介します。

東京都墨田区は、両国国技館や東京スカイツリーがあることで名高い、東京23区の一つです。2016年4月時点の保育園待機児童数は134名と比較的少なく、東京都内で待機児童数は28位でした。(参考:東京都の待機児童ワーストランキング2016)

待機児童が134人ということは、比較的保育園に入りやすいということなのでしょうか?待機児童という言葉の定義が自治体によってバラバラなので、この人数で判断するのは良くありません。後出しになるけれど、2017年4月入園を希望した子どもの数と、募集人数を比較することで、東京都墨田区の保育園競争率を調べました。

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墨田区2017年の保育園競争率=1.38倍

はじめに、墨田区全体の保育園の競争率をご紹介しましょう。2017年4月入園の定員に対して、どのくらい応募があったか(入園の倍率はどのくらいか)、ということです。

2017年4月に入園を受け付けている墨田区内の約70の保育施設(認可保育園と小規模保育所)の合計募集人数は、1,298名でした。

これに対し、入所希望は12,529名、実に8倍の競争率です。

ただ、墨田区では一人あたり、第1希望から第9希望の保育園を申請できるため、この入所希望は同じ人を最大9回数えています。

そこで、第1希望の人数だけを数えると、2,191名でした。これが本当の応募者数です。

墨田区は定員1,298人に対して、2,191人が応募したので、2017年の墨田区の認可保育園の競争率は1.38倍です。2016年の世田谷区(待機児童数ワースト1位)が1.96倍だったので、それにくらべるとかなりマシでしょう。

入園倍率が2倍だと、2人応募したら1人必ず落ちます。1.38倍は、だいたい4人いたら1人は落ちる計算です。

とはいえ、年齢ごとに競争率が違うので、全体の倍率はあまり意味がありません。続けて年齢別の倍率を見ていきます。

墨田区2017年の保育園の年齢別の倍率

ここからが本題です。墨田区の年齢別の保育園の入園倍率を比べました。

  • 0歳児…1.38倍 (定員459名に応募635人)
  • 1歳児…1.94倍 (定員434名に応募843人)
  • 2歳児…2.36倍 (定員165名に応募389人)
  • 3歳児…1.93倍 (定員120名に応募231人)
  • 4歳児…1.32倍 (定員59名に応募78人)
  • 5歳児…0.25倍 (定員61名に応募15人)

応募者が多い0-2歳児では、2>1>0の順に激戦です。

これをふまえて墨田区のデータをみると、全体的に高い倍率です。2歳児がなんと2.36倍です。応募者数は0歳児や1歳児の半数程度ことを差し引いても高倍率です。

5歳児が定員割れしているせいで、全体平均が1.38倍まで押し下げられているけれど、どの年齢も倍率が高いです。

比較のため、万年待機児童数ワースト1位の世田谷区の2017年4月の倍率と比べてみましょう。

  • 世田谷区(2017) 0歳児…1.70倍
  • 世田谷区(2017) 1歳児…1.85倍
  • 世田谷区(2017) 2歳児…1.90倍

なんと、競争率の高い0-2歳児すべてにおいて、墨田区は世田谷区より保育園が激戦であることが判明しました。この数字だけ見ると墨田区は保育園の隠れ待機児童が多くて、保育園にかなり入りづらい、という印象を受けました。

*今回ご紹介した世田谷区の詳しい情報は、以下の記事でチェックしてみてください。

世田谷区の認可保育園倍率、2017年(平成29年)4月入園版
この記事では、東京都で保活をする方へ向けて、東京都世田谷区が公開した認可保育施設の201 7年4月入園(1次募集)の倍率をご紹介します。 東京都の認可保育園の待機児童数が毎年ワースト1位...

ご参考程度に、第9希望まで全部の希望順位を集計した墨田区の保育園競争率(入園倍率)を載せておきます。

(追記:希望できる保育園数についてご指摘いただきました。年齢によっては第7希望までのようです。)

  • 0歳児…8.05倍 (定員459名に応募3,696人)
  • 1歳児…11.32倍 (定員434名に応募4,911人)
  • 2歳児…12.82倍 (定員165名に応募2,115人)
  • 3歳児…11.1倍 (定員120名に応募1,332人)
  • 4歳児…7.14倍 (定員59名に応募421人)
  • 5歳児…0.89倍 (定員61名に応募54人)

全体的に数字が大きすぎてよくわからなくなりました。選考方法をよくわかっていないので、もしかすると希望順位が高くても、指数が高い人を優先する、というルールがあるのかもしれないけれど、ほとんどの園で第一希望が定員を超えているので、この倍率はあまり気にしないほうが良いでしょう。

あと、その年齢が募集ゼロのなのに、応募している人が結構いて、かわいそうだな、と思いました。応募してないなら集計してあげないほうが…。

おわりに:この記事の元ネタ

この記事を執筆するにあたり、東京都墨田区が公開している、「平成29年4月の認可保育園等の入所申し込み数を公開します」というページに掲載された、”平成29年4月(1次)入所申込者数 12月16日現在”という資料を参考にしました。

PDF形式で公開されていたので、手作業で数字を全部足し算しました。

もとの資料には家庭的保育者(保育ママ)の定員・募集人数も掲載されています。ただ、募集総数が少なかったのと、0歳〜2歳を区別なく採用するので、今回の集計からは省いています。

コメント

  1. 子育てママ より:

    墨田区は、第9希望までではなく、第7希望までですよ。
    せっかく良い記事なのに、信憑性が下がってしまうので直した方が良いと思います。

  2. 子育てJAPAN管理人 より:

    子育てママさま

    ご指摘ありがとうございます。墨田区の発表している表を確認したところ、0-2歳児クラスと5歳児クラスは第7希望まで、3-4歳児クラスだけが第9希望まで掲載されていました。実態わからずややこしいので、記載を削除いたしました。

    https://www.city.sumida.lg.jp/kosodate_kyouiku/kosodate_site/hoikuen_yochien/hoikuen/nyuuen_goannai/moushikomijoukyou.files/29-4moushikomijyoukyou.pdf