東京都の待機児童数ワーストランキング (2017年/平成29年度)

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この記事では、東京都の待機児童数ワーストランキング2017年版を公開しています。東京都にある全ての市区町村の保育園の待機児童数を多い順に紹介します。

東京都(福祉保健局)が発表した2017年4月1日付けの保育園待機児童数をもとに東京都の保育園待機児童数ワーストランキングを作成しました。

2017年度から、厚生労働省の定義する待機児童の数え方が大幅に変更になって、育休取得中の人が保育園に入れなくて育休を延長したような場合、子どもを待機児童としてカウントするようになりました。(これまではカウントされてなかったのです)

保育園「待機児童」の定義見直し(2017年/平成29年)
この記事では、2017年3月31日に厚生労働省から各自治体に通知された、「新しい待機児童の定義」について、厚生労働省の資料をもとに解説しています。育休・求職中の人に配慮した定義に変更されるようです。 ...

この変更にともない、これまで数えられてこなかった「隠れ待機児童」が明らかになり、待機児童数が今年から大幅に増加するはずです。しかし、定義の変更が年度末だったこともあって、今年は多くの自治体が旧来の数え方で待機児童をカウントしたようです。

2017年度の東京都の待機児童数は、全62市区町村の合計で8,586人でした。前年度にくらべて120人増えました。(前々年度からは700人以上増えています)
ちなみに、保育園(認可保育園、認証保育園、認証こども園)に入っている子どもの数は前年度から1万6千人も増えた277,708人でした。

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2017年度:東京都の待機児童数ワースト1位〜10位

まずは2017年度に待機児童数が多かった自治体ワースト10です。

1位:世田谷区…861人
2位:目黒区…617人
3位:大田区…572人
4位:江戸川区…420人
5位:府中市…383人
6位:中野区…375人
7位:足立区…374人
8位:中央区…324人
9位:江東区…322人
10位:調布市…312人

2016年度のランキングはこちらからご覧いただけます。

東京都の待機児童数ワーストランキング (2016年/平成28年度)
この記事では、東京都の待機児童数ワーストランキング2016年版を公開しています。東京都にある全ての市区町村の待機児童数を多い順に紹介します。 「子育てJAPAN」では東京都近郊の保育園待...

前年度ワースト10は、世田谷区、江戸川区、板橋区、渋谷区、足立区、目黒区、府中市、調布市、江東区、三鷹市でした。ここから三鷹市、渋谷区、板橋区はワースト10圏外に順位を下げました。板橋区は前年度から145人も待機児童を減らしています。

かわって大田区、中野区、中央区が順位を上げてきています。大田区に至っては、前年度から343人も待機児童を増やしてしまいました。これは東京都内でも最悪の伸びです。二番目に待機児童が多く増えたのが目黒区で、こちらも318名ほど前年度から増えています。なお、今回の待機児童数の定義変更に伴い、大田区はすべて、目黒区は一部の育休延長者を待機児童に含めるようになったようです。

世田谷区は不動の一位という趣があるけれど、保育サービス定員は前年度から1,400人ほど増やしていて、待機児童は337人減らしています。なお、世田谷区は待機児童の定義変更が行われる前から、すべての育休延長者を待機児童に含めていた、正直な自治体です。

2017年度:東京都の待機児童数ワースト11位〜20位

続いて11位から20位まで。

11位:三鷹市…270人
12位:渋谷区…266人
13位:日野市…252人
14位:板橋区…231人
15位:町田市…229人
16位:台東区…227人
17位:品川区…219人
18位:荒川区…181人
19位:港区…164人
20位:小金井市…156人

日野市は、待機児童の定義を厳しく(すべての育休延長者を待機児童としてカウント)したので、前年度から69人ほど待機児童数を増やしました。いっぽうで、渋谷区などは去年も今年も育休延長者はカウントしていないので、本当ならもっと待機児童がいるはずです。

2017年度:東京都の待機児童数ワースト21位〜30位

21位:墨田区…148人
22位:西東京市…146人
23位:立川市…145人
24位:武蔵野市…120人
25位:八王子市…107人
26位:文京区…102人
27位:国立市…101人
28位:狛江市…98人
29位:稲城市…97人
30位:国分寺市…92人

墨田区も、去年も今年も育休延長者はカウントしていないので、本当ならもっと待機児童がいるはずです。

2017年度:東京都の待機児童数ワースト31位〜49位

中途半端だけど、31位から46位までです。

31位:小平市…89人
32位:多摩市…83人
33位:北区…82人
34位:葛飾区…76人
35位:東久留米市…67人
36位:東村山市…64人
37位:練馬区…48人
38位:清瀬市…33人
39位:杉並区…29人
40位:新宿区…27人
41位:瑞穂町…21人
42位:昭島市…17人
43位:青梅市…12人
44位:あきる野市…12人
45位:武蔵村山市…12人
46位:東大和市…3人

就学前児童人口が都内3番目に多い練馬区が、なんと37位です。かつては待機時度数2位だったのに、前年21位、そして今年はさらに減らしてきました。ただ、ただ、練馬区は今回の待機児童の定義変更を無視して、すべての育休延長者を待機児童に含めていません。なので隠れ待機児童数は相当数いるでしょう。杉並区、葛飾区、北区も練馬区と同じように少なめになる数え方をしています。

2017年度:東京都の待機児童数ワースト47位(待機児童ゼロ)

以下が2017年度東京都の待機児童ワーストランキング最下位である47位タイとなった市区町村です。最下位タイというのは要するに、待機児童ゼロの地域です。

47位:豊島区…0人
48位:千代田区…0人
49位:羽村市…0人
50位:福生市…0人
51位:日の出町…0人
52位:八丈町…0人
53位:大島町…0人
54位:小笠原村…0人
55位:新島村…0人
56位:奥多摩町…0人
57位:神津島村…0人
58位:三宅村…0人
59位:檜原村…0人
60位:御蔵島村…0人
61位:利島村…0人
62位:青ヶ島村…0人

驚くべきことに、待機児童の多いことが多かった豊島区が、千代田区に続いて23区にありながら待機児童ゼロを達成しました。千代田区に比べて児童人口が3倍以上ある豊島区が達成したのは驚きました。保育サービス定員も1割強にあたる500人ほど増やしています。ただ、豊島区はすべての育休延長者を待機児童に含めていません。

と、いうわけで、東京都の62自治体の待機児童数を全てご紹介しました。ご自身のお住まいの地域は何位でしたか?

待機児童の定義は、自治体によって解釈が異なります。そのため、待機児童数が少なくても、実際はたくさんの人が保育園に応募したのに入れていない可能性もあります。
「待機児童が少ない地域に引っ越そう」と考えている方は、こちらのランキングで早とちりせず、地元の方の体験談や、役所に問い合わせるなどして、正確な事実把握をしてください。

最後に、こちらでご紹介した情報は全て、東京都福祉保健局が公開している情報をもとに作成しました。ただ、福祉保健局は、各市区町村から集めた情報を集約していて、待機児童の数え方は各市区町村にお任せ、のようです。

都内における平成29年4月1日現在の保育サービス利用状況等がまとまりましたのでお知らせします。

今年は、待機児童数の定義の変更をした区(育休延長者の取り扱い)や、前年同様のカウント方法をした場合の待機児童数(本当ならば東京都全体では待機児童数が前年度比773人減だった)を紹介したりと、興味深い情報が満載なので、是非チェックしてみてください。保健局、久々にグッドジョブだとおもいます。