この記事は、東京都で認可保育園に入るための活動(保活)をされている方向けに、認可保育園の併願は可能なのか、可能ならいったいいくつできるのか、という疑問について説明します。(東京の保活シリーズ全7回の第7回です。そして全シリーズをまとめます。)
7回に渡ってお届けしてきました。東京都の認可保育園の入り方のまとめ最終回(第7回)です。(他の記事については目次のページをご覧ください)
待機児童問題が激しい東京都では、少しでも入園できる可能性のある保育園には応募したいところ。気になる認可保育園以外への併願について書いています。
認可保育園の併願はできるのか?
認可保育園は市区町村の役所に申し込みする、と以前に述べました。申込書には、同じ市区町村にある認可保育園を第1希望から順に複数書くようになっています。多いところで第10希望まで書けるとか。
そういうわけで、認可保育園の併願は可能です。ただ、併願というより複数希望、という言い方が近いですね。とはいえ、たくさん書いても片道徒歩1時間かかるような保育園に内定をもらっても大変です。
そうすると、申請できる保育園の数なんて限られてきます。でも、絶対に保育園に入りたい人は全部落ちたらどうしよう、と不安になります。
認可保育園以外に併願してもいい?
そんなわけで、「絶対に4月から保育園に入れたい!認可がいいけど認可以外でも良い!」 という人が認可保育園以外の認証や無認可に併願することは可能です。認可以外に併願する場合、申し込みは各園に個別に行うので、自治体の手で行われる認可保育園の選考に不利になることもありません。
とはいえ、実態としては認可保育園が人気なので、多くの人が「認可保育園の選考に落ちたら入りたい」といって認証・無認可に申し込んできます。大学受験における「滑り止め」感覚です。無認可保育園は完全に営利団体なので「手付金を払ってくれたら優先順位を高くしておく」というところもあります。
認証・無認可保育園としては「申し込みが多かったのに気づけばみんな認可に決まってキャンセルされた」なんて事態は避けたいでしょう。だから併願している人よりは認証・無認可に専願している人を優先します。
なお、「無認可保育園に通っていて、認可保育園への転園を希望する」のは認可保育園の選考でけっこうなポイント加算になるので、お金はかかるけれど、認可保育園の選考前に高い入園料と保育料を払ってでも無認可保育園に通わせて、そこから認可保育園への入園申請をする人もいるようです。
東京の保活、全7回のまとめ
全7回に渡ってお届けしてきました。各記事へのリンクと、一言まとめを書いておきます。
- 第1回. 認可・認証・無認可の違い?→認可は国が認定、認証は都が認定
- 第2回. 認定区分2号・3号とは?→認可保育園には2号・3号が必要、2と3の違いは年齢
- 第3回. 入園手続きはどこでする?→認可保育園は市区町村の役所が一律対応
- 第4回. いつ始めるの?入園までの流れをご紹介→4月入園は12月締切り2月発表。2次募集あり
- 第5回. 選考基準、どうやって決まる?→保護者の就労状況をポイント換算する
- 第6回. 幾らかかるの、保育料?→認可の場合納税額で決まる
- 第7回. 認可保育園以外に併願してもいい?→OKだけど併願先も激戦
最後に、これらはあくまで「原則」です。この原則を頭に入れた上でご自身の住む自治体の冊子をしっかり読んでください。以前より何が書いてあるかわかりやすくなったと思います。
わからないところは市区町村に問い合わせてください。また、実際に見学して、自分の目で「この保育園がいい!」というところを見つけるようにしてください。
このシリーズが皆様の保活・保育園探しに役立つことを願っています!