この記事では、東京都の発表資料をもとに、2010年度(平成22年度)における東京都の保育園の待機児童数が多い地域のワースト10をご紹介します。
東京都が毎年公開している保育園待機児童のデータを集計しました。2010年度は、世田谷区・練馬区・八王子市がワースト3となりました。10位まで発表していますので、どの地域が激戦なのか、参考にしてください。
東京都が発表する、自治体別の保育園待機児童数調査
東京都は毎年、各自治体別の待機児童数を発表しています。2010年(平成22年)の情報はこちらで閲覧できます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2010/07/60k7d100.htm
詳細資料(PDF)はこちら
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2010/07/DATA/60k7d100.pdf
ただ、自治体の常として、大量のデータをPDFで公開しています。ただ、五十音順だかにひたすら列挙するだけで見づらい。そこで、少しだけ労力をかけて、データをエクセルに入力しなおして、待機児童数が多い順に再集計しました。
2010年度(平成22年度)の東京都で待機児童数が多いのは、次の10自治体でした。
ワースト1位:世田谷区
ワースト2位:練馬区
ワースト3位:八王子市
ワースト4位:板橋区
ワースト5位:足立区
ワースト6位:大田区
ワースト7位:町田市
ワースト8位:江東区
ワースト9位:江戸川区
ワースト10位:港区
なお、この年、東京都が発表した都内全体での待機児童数は8,435人でした。ワースト10市区の合計で4,388人と、軽く半分を超えています。待機児童問題というのは、地域によってかなり深刻度に差があることが想像できます。
なお、このワーストランキングは、単純に待機児童数が多い順に並べているので、いるのでそもそも人口が多い・子どもが多い地域が上位に来るという傾向もあることにご注意ください。
平成22年度の東京都の待機児童ワーストランキングに関する考察
この記事を書いているのは6年後の2016年1月です。発表資料を調べたのは2011年のことで、それ以来「坊ちゃ〜ん、大きくなりましたね〜」というサイトで、毎年のように待機児童情報を調べて公開していました。カテゴリ:待機児童情報で過去の情報を閲覧できます。
最新の2015年になっても、世田谷区はワースト1位の座に居座り続けています。ただ、それ以外の地域の入れ替わりが結構激しくて、必死に待機児童を減らしている地域(例えば八王子市や練馬区)や、対策をとっていなかったせいで、毎年のように待機児童が増えて、今やワースト上位になる地域(例えば江戸川区)や、順位があまり変わらない地域(足立区や板橋区)など、様々な地域があります。
ひとつ言いたいのは、世田谷区は不動の一位だからといって、待機児童対策をしていない、というわけではありません。他の自治体同様に、情報発信を積極的に行い、保育園を増設するよう動いたりしています。ただ、需要が毎年増えていて、全く追いついていない、というのが私の感じた世田谷区の保育園の取り組みです。
出産を前に、少しでも保育園に入りやすい地域に引っ越そうとしている方は、いちどその自治体がどういう保育園政策を取ってきたのか、調べてみると良いかもしれませんね。(問い合わせるのが手っ取り早いけれど)
以上、東京都の待機児童数の多い地域についてお送りしました。