会えないけれど交流したい!人数が増えた子育てサークルで交流するためのITツール

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この記事では、子育て中で自由に外出やら友人と会うことができないけれど、子育てサークルのような団体のメンバーと交流したい時に有効なITツールの活用例を紹介します。

子育てをしていると、色々と孤独を感じます。友人や家族に愚痴を吐こうにも、実家の協力、子どもの数や年齢、パートナーの協力、仕事の有無など、お互いのライフステージが違うと共感してもらえないことがあります。そうなるとTwitterのようなSNSで仲間を見つける人もいるでしょう。地域でママサークル・パパサークルのような団体に入る方もいるでしょう。

私は以前の職場で自分と同じような共働き・育児フルコミットの男性がおらず、孤独を感じて、地元のパパサークルに加入しました。職場では出会うことのなかったような育児に注力している男性の知り合いが託宣できてとてもよかったです。

しかし、そんなパパサークルも長く続けていると課題がたくさん出てきます。この記事と次の記事は、そんなパパサークルの交流を活性化させるために具体的なツールを使って考えた施策です。前半(この記事)は実際に使ったツールで感じた限界について体験談を交えて述べました。次の記事では、自分たちの団体へ「こんな風になるよ」という提案を意識しつつ、他の似たような団体でも真似できるように心がけて書きました。(なので、成功事例ではないです)

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5人程度のグループだったら、ツールは何でもいい

5人程度のグループの場合、互いに顔見知り、という関係でしょう。この程度だと、LINEのようなグループチャットでも、Facebookでも、メーリングリストで十分です。

「今度集まろう!」みたいな状況があったら、「調整さん」やLINEイベントのようなツールを使えば日程調整も簡単です。

20人未満のゆるい交流ならFreeMLがいい

活動が広がって、10人、15人と増えていくと、チャットでの交流はやや厳しくなってきます。LINEグループを作っても、15人が一斉にラインに投稿し始めると通知がすごく増えます。自分に関係ない通知も増えます。イベントの日程調整も大変になってきます。

私がいた団体ではFreeML(フリーエムエル)というSNS要素を持つメーリングリストのサービスを使っていました。

なぜFreeMLを使ったのか?

補足のため時代背景をお伝えしておくと、私たちが使い始めたのは7年前で、まだLINEが世に誕生する前、facebookも使っている人が半分未満、スマホの普及率も低い頃でした。多くのメンバーは2000年代中盤に誕生した日本のSNSサービスであるmixiを使っていたんです。ただ、メンバー数が増えてくると、mixiに入っていないメンバーも出てきました。そこで、誰もが交流できる=Eメール、という発想からメーリングリストを使おう、となりました。いくつかのサービスを比べた結果、FreeMLを選びました。

FreeMLのよさは「メーリングリスト」で交流できること

このFreeMLはサービスを使い始めるにあたって、FreeMLに会員登録(無料)しないといけないのだけど、一度登録すると、幾つでもメーリングリストを立てられるようになります。そこで、まずは私のいた団体では全メンバーが所属するメーリングリスト、を作りました。

しばらくすると、執行部だけでメンバーを増やすためにどうするか、というこみいった議論が必要になったので、執行部メーリングリストが作成されました。

また、読み聞かせボランティアをやるメンバー同士で日程調整などの事務連絡をする機会が増えたので読み聞かせボランティアのメーリングリスト、というように、テーマごとにメーリングリストが増えていきました。課題ごとに異なるメンバーと連絡が取れるようになったんです。

FreeMLはチームでカレンダーを共有できる

FeeMLの良さは、メーリングリスト(=グループ)に1つのチームカレンダーがあることでした。

FreeMLの共有スケジュール

FreeMLの共有スケジュール。8日の土曜に本部会が予定されている。

イベントを開きたかったら「12月12日に児童館で遊びます」という予定を登録して、参加者を募集できます。他のメンバーはカレンダーを見て、興味のある予定を探すことができます。

また、スケジュールにはコメント欄があるんです。誰が参加するのか、というのが一覧で見られて、その上に「12時から行くよー」「欠席だけど、状況変わったら参加したい!」といった連絡もできました。

freeMLのカレンダー予定コメント

freeMLのスケジュールコメント機能。顔写真・アイコンはボカしてます。

FreeMLの限界

ただ、メンバーが増え、FreeMLに限界を覚えました。団体の知名度向上に伴い、メンバー数が50人を超えました。顔を知らないメンバーが増えていきました。

新加入メンバーはメーリングリストに自己紹介を投稿します。すると、顔も知らない10〜20人から一斉に「ようこそ」と歓迎&自己紹介の返信がきます。

「こんな人がいるのか!」と喜ぶ人がいる一方で、メールの数に圧倒される人も出てきます。返事をくれたメンバーだけでも多いのに、さらに返事をしていないメンバーもいるとなると、顔の見えないメンバーに対してメールで何かを伝えようとする心理的ハードルはめちゃくちゃ高くなります。そのため、加入したのはいいけれど、ずっと沈黙するメンバーが増えました。

また、前から参加しているメンバーからすると、新メンバーがくるたびに「また同じ自己紹介が始まった…」という気持ちになる人もいるでしょう。やがて「こないだ自己紹介したからもういいや」と思ってしまう人も出てきます。

そうなると、メーリングリストでの交流が鈍化してきます。古参メンバーは身近なFacebookやLINEで限られたメンバーとだけ交流するようになり、新参メンバーとの壁ができてきます。

感覚的には30人を超えてくるとこの傾向が強くなり、80人を超えたあたりでもはやメーリングリストが使われなくなってきた、という感覚があります。メーリングリスト(FreeML)を使ってたくさんのメンバーと交流するのはどうやら無理っぽいです。

FreeMLが上手くいかなくなった経緯を自分なりに振り返ると、メンバーが20人を超えて、増加し続けてきた時点で、別のツールを使うべきだったんじゃないか、と気づきました

20人を超えたらkintone(キントーン)がいい

大人数だとメーリングリストは上手くいかない。LINEも大人数のチャットは混沌とするだけ、ならばどんなサービスだったら良いんだろう?と長年悶々としてました。

しかし、答えは突然降ってきました。最近職場で使うようになったサービスが、まさにこれまで考えてきた課題を解決する要素を兼ね備えていたんです。

職場で使った経験をもとに、私がオススメするのはサイボウズという会社が提供する有料サービスのkintone(キントーン)です。

業務で使っていて、社員同士の対面ではないコミュニケーションの活性化にすごく役立っているので、私が所属していたパパサークルでのメールを中心としたオンラインのコミュニケーションの活性化にも役立ちそう、と確信を持ちました。

このkintone、業務用(ビジネス用)のサービスなので、当然有料で、1ユーザー月額1,500円です。10人のサークルだったら1,500*10*12=18万円もします。ただ、サイボウズ社は非営利団体支援という位置付けで「チーム応援ライセンス」という制度を用意しています。これは最大300ユーザーがこのkintone(正確にはその他にも3製品を合わせて)年額9,900円で利用できるようになっています。

300人いると1人あたり月額2.75円です。30人でも料金は変わらないんですが、年会費330円を回収すれば余裕で支払えます。無料サービスは広告が沢山付いてくるけれど、有償サービスなので一切広告なしです。

諸条件&審査があるのだけど、パパサークルなどは問題なく対象と認定されそうです。

kintoneは何ができるのか?

kintone(キントーン)という製品(サービス)は世間的には「業務改革プラットフォーム」みたいに紹介・認知されています。

難しい言葉を使うと、知恵と工夫で身近な業務を改善できるデータベースサービスです。

でも、今回はこの要素を一切無視します。データベースサービスと合わせて提供されているコミュニケーション機能がとっても使い勝手がいいんです。なので、このブログではkintoneをあえて「個人ブログ&掲示板サービスの良いやつ」あるいは「コミュニケーションをするための場所」という位置付けで説明します。

経験的にパパサークルのような緩く交流することが目的である団体には、「個人ブログ」と「掲示板」の2つの機能があれば、大抵のことはうまくいきそう、というのが長年サークルや職場のコミュニケーションを観察してきた私の結論です。個人ブログ+掲示板の両方の機能をうまい塩梅で提供できているのがこのkintoneです。

長くなったので、一旦ここで記事を区切ります。

次の記事では、サイボウズ社が提供する有料のサービスであるkintone(キントーン)の実際の画面を見ながら、20人以上が参加する巨大なパパサークルのような団体のメンバー同士がコミュニケーションを取れるのか、ご紹介します。

会えないけれどみんなと交流したい、ならばkintone(キントーン)が最強説
この記事では、サイボウズ社が提供する商用サービスkintoneの非営利団体向けのプランを活用して、パパサークルのような子育て交流コミュニティにおけるメンバーの交流促進するための具体的な取り組み(自己紹...