この記事では、埼玉県が公開している2018年度(平成30年度)4月時点の保育園待機児童数をもとに作成した、埼玉県の市町村の待機児童ワーストランキングを公開します。
都心に勤める方が多く家を構える埼玉県。待機児童もそれなりに多そうです。2017年に引続き、埼玉県の市町村で待機児童数が多いのはどこなのか、ワーストランキングを作成しました。(昨年の結果は、こちらの記事をご覧ください。)
2017年4 月時点の埼玉県全体での保育園待機児童数は1,258人で、2018年はそ子から300人近く増加してしまい、1,552名でした。2年連続での増加のようです。2017年3月の待機児童の定義変更後、旧定義で少な目にカウントしていた自治体が今年から新定義に変更した関係で、多目の数字になってしまったようです。
待機児童の定義の変更等に伴い、平成30年4月1日現在の県内の保育所等待機児童数は1,552人となり、2年連続で増加しました。(対前年比294人増)
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0607/kosodate-hoiku-taiki.html
埼玉県の待機児童数ワースト1位〜10位
それでは上位10の市町村をご紹介します。順位が高いほど待機児童が多い、保育園に入りづらいと思われる自治体です。
- 1位:さいたま市…315人
- 2位:朝霞市…106人
- 3位:三郷市…98人
- 4位:川口市…82人
- 5位:新座市…77人
- 6位:志木市…75人
- 7位:川越市…73人
- 8位:富士見市…66人
- 9位:和光市…54人
- 10位:狭山市…51人
一番人口の多いさいたま市がワースト1位となりました。順当な結果に見えますが、なんとさいたま市、前年度待機児童数は0人でしたので、大幅な悪化です。ただ、さいたま市はこれまで待機児童数が少なく見えるような数え方をしていたので、新しい待機児童の定義を適用した結果、ついに実態がランキングに反映されたというのが正しいかもしれません。昨年度ワースト1位の朝霞市はほぼ同じ数でランクを1つ下げました。
埼玉県の待機児童数ワースト11位〜34位
続いて待機児童数ワースト11位から34位(1人以上待機児童が存在した自治体)です。
- 11位:戸田市…49人
- 12位:吉川市…48人
- 13位:東松山市…45人
- 13位:越谷市…45人
- 13位:八潮市…45人
- 16位:深谷市…42人
- 17位:春日部市…33人
- 18位:入間市…23人
- 18位:久喜市…23人
- 20位:蕨市…22人
- 21位:上尾市…21人
- 22位:熊谷市…19人
- 22位:所沢市…19人
- 22位:草加市…19人
- 22位:蓮田市…19人
- 26位:嵐山町…14人
- 27位:杉戸町…13人
- 28位:飯能市…12人
- 29位:滑川町…10人
- 30位:白岡市…9人
- 30位:宮代町…9人
- 32位:坂戸市…7人
- 33位:ふじみ野市…5人
- 34位:羽生市…1人
- 34位:伊奈町…1人
- 34位:三芳町…1人
- 34位:松伏町…1人
埼玉県の待機児童数ワースト38位
ワースト38位は待機児童ゼロを達成した市町村です。とは言っても人口がそもそも少ない小さな自治体がほとんどのようです。
- 38位:行田市…0人
- 38位:秩父市…0人
- 38位:加須市…0人
- 38位:本庄市…0人
- 38位:鴻巣市…0人
- 38位:桶川市…0人
- 38位:北本市…0人
- 38位:幸手市…0人
- 38位:鶴ヶ島市…0人
- 38位:日高市…0人
- 38位:毛呂山町…0人
- 38位:越生町…0人
- 38位:小川町…0人
- 38位:川島町…0人
- 38位:吉見町…0人
- 38位:鳩山町…0人
- 38位:ときがわ町…0人
- 38位:横瀬町…0人
- 38位:皆野町…0人
- 38位:長瀞町…0人
- 38位:小鹿野町…0人
- 38位:東秩父村…0人
- 38位:美里町…0人
- 38位:神川町…0人
- 38位:上里町…0人
- 38位:寄居町…0人
埼玉県の2018年度4月の待機児童の概況
埼玉県の待機児童は増加傾向にあるようです。特に、これまで待機児童ゼロと発表してきたさいたま市が待機児童のカウント方法を今年から変更したことが全体に影響を与えています。
平成29年の待機児童数調査では、育児休業中の保護者について、保育所等に入所できたときに復職することを継続的に確認し、復職に関する確認ができる場合には待機児童に含めるなどの待機児童の定義が変更されました。今回の調査では、すべての市町村がこの定義によることとされました。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0607/kosodate-hoiku-taiki.html
ただし、その一方で、昨年と同じカウント方式でありながら待機児童数を着実に減らしている自治体もあります。戸田市、草加市、志木市などは前年度比で20名以上の待機児童数削減を実現しています。待機児童問題に登場する児童は毎年入れ替わっているようなものですし、年々保育園入園を希望する人の数は増えているので、その状況で待機児童数を減らしているというのは、子どもが減っているのでない限り、地道に努力をしている可能性が高いです。2019年度はワースト1位になってしまったさいたま市でも待機児童数が削減できるような保育園増設などがあると良いですね。
コメント
[…] この数は他の市町村と比較して多いのかどうか。正直、「多い」といえると思います。 こちらの記事より2018年度のランキングを引用させて頂きます。 […]