この記事では、大阪府の待機児童数ワーストランキング2018年版を公開します。大阪府が公開した保育園の待機児童数情報をもとに、大阪府の全市町村の待機児童数のワーストランキングを作成しました。
大阪府が2018年8月に公開した「保育所等待機児童等の状況について」という情報の2018年4月1日時点の待機児童数の情報をもとに、大阪府の待機児童数ワーストランキングを作成しました。http://www.pref.osaka.lg.jp/kosodateshien/hoikusyo-taikijidou/
なお大阪府の場合の待機児童情報を公開する管轄は、福祉部子ども室子育て支援課 認定こども園・保育グループというようです。
2018年度、大阪府待機児童数ワーストランキング1位〜10位
簡単にランキングを列挙していきます。ちなみに前年度の情報が気になる方は当サイトの2017年度版ランキングもご参照ください。
そしてこちらが2018年度4月の待機児童数ワーストランキングです。カッコ内は前年度との違いです。
- 1位:東大阪市…80人 (-26人)
- 2位:大阪市…65人 (-260人)
- 3位:堺市…61人 (30人)
- 4位:吹田市…55人 (-69人)
- 5位:守口市…48人 (0人)
- 6位:和泉市…44人 (-12人)
- 6位:摂津市…44人 (+10人)
- 8位:富田林市…41人 (+12人)
- 9位:岸和田市…38人 (+15人)
- 10位:島本町…36人 (-1人)
なんと大幅に順位が入れ替わりました。前年度ワースト1位だった大阪市はなんと7割ほど待機児童を減らして2位に改善され、前年度から26人減らしたにも関わらず東大阪市がワースト1位に押し出される形となりました。ワースト2位だった吹田市が4位、ワースト3位だった豊中市はなんと待機児童数ゼロになってしまいました。
ちなみに大阪市は不思議なことに、保育所数が183も増えたにも関わらず、全体の保育園定員が1330名も減ったものの、利用時総数が1270人増 え、待機児童が260人減っています。書いていても意味がわかりません。小さな保育園を増やし、定員を減らしつつも詰め込んだらこんな結果になるんでしょうか??
2018年度、大阪府待機児童数ワーストランキング11位〜22位
続いて待機児童数ワースト11位から23位までの(待機児童が1名以上いた)自治体です。待機児童数が同じ場合、保育園の利用児童数が多い自治体を上においています。
- 11位:茨木市…35人
- 12位:枚方市…30人
- 13位:八尾市…18人
- 14位:藤井寺市…15人
- 15位:大阪狭山市…13人
- 16位:柏原市…12人
- 17位:忠岡町…10人
- 18位:河内長野市…8人
- 19位:交野市…8人
- 20位:門真市…7人
- 21位:四條畷市…6人
- 22位:箕面市…3人
特に目立った所はありません。ワースト13位の八尾市が前年度から45名減、ワースト15位の大阪狭山市が前年度比33名減と大幅に減らしています。枚方市と八尾市ではどちらも12の保育所を増やしたようです。
2018年度、大阪府待機児童数ワーストランキング23位(待機児童数0)
以下に挙げる自治体は待機児童数が0だったので、全てワーストランキング23位タイです。保育園利用児の多い順に並べています。
- 23位:豊中市…0人
- 23位:高槻市…0人
- 23位:寝屋川市…0人
- 23位:大東市…0人
- 23位:泉佐野市…0人
- 23位:松原市…0人
- 23位:羽曳野市…0人
- 23位:貝塚市…0人
- 23位:池田市…0人
- 23位:泉大津市…0人
- 23位:高石市…0人
- 23位:熊取町…0人
- 23位:泉南市…0人
- 23位:阪南市…0人
- 23位:河南町…0人
- 23位:太子町…0人
- 23位:岬町…0人
- 23位:田尻町…0人
- 23位:豊能町…0人
- 23位:能勢町…0人
- 23位:千早赤阪村…0人
豊中市、高槻市、寝屋川市、大東市、泉佐野市、松原市、羽曳野市、貝塚市、池田市、泉大津市、高石市 、熊取町、泉南市は1000人〜4000人程度の保育園利用者がいる大きな自治体だけれど待機児童0人、残りの自治体は300名未満の保育園利用者で待機児童0人です。
2018年度大阪府待機児童数のまとめ
2018年度4月時点の大阪府の待機児童数は677人でした。これは前年度比でなんと513人の減少です。政令・中核市で305の保育所増設を行い、府全体で381の保育所増設、4,627の保育所定員の引き上げを行ったこともあって、保育園の利用児童数が4,878人も増えたようです。
なお、2018年度(平成30年度)と2017年度(平成29年度)の計上についての補足を引用しておきます。
※1 以下①~⑥までの施設・事業所数を計上。
①特定教育・保育施設(保育所、保育所型認定こども園、幼保連携型認定こども園、幼稚園型認定こども園、地方裁量型認定こども園)
②特定地域型保育事業(小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業、居宅訪問型保育事業)
③特例保育
④国庫補助事業(認可化移行運営費支援事業、幼稚園における長時間預かり保育運営費支援事業、幼稚園における一時預かり事業(幼稚園型Ⅱ))
⑤企業主導型保育事業
⑥地方単独保育施策
※2 平成30年は、特定教育・保育施設、特定地域型保育事業、特例保育、国庫補助事業、企業主導型保育事業及び地方単独保育施策の利用定員を計上。
平成29年は、保育所、保育所型認定こども園、小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業及び居宅訪問型保育事業の認可定員並びに幼保連携型認定こども園、幼稚園型認定こども園及び地方裁量型認定こども園の利用定員を計上。※3 平成29年は、一部市町村において平成29年3月31日改正前の「保育所等利用待機児童数調査要領(以下、「調査要領」)」を適用。平成30年から改正後の調査要領を一律適用。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/14035/00000000/01taikijidou-zentai30-29%204.xlsx
※1はカウント対象となった保育所、※2は年度毎に何をカウントしたか書いてます。名称が全面的に変わったのですごく対比しずらいです。※3はバラツキのあった育休の取り扱いを2018年度から統一したよ、という事を言っていますね。