この記事では、2015年度の東京都の保育園待機児童数ワーストランキングの完全版として、全ての市区町村の待機児童数を多い順に紹介します。
「子育てJAPAN」では以前、東京都の保育園待機児童数の2015年度版のワースト10を、前年度からの増減や、増加・減少の考察を含めて公開しました。
ワースト10の地域だけで、じつに東京の待機児童の半数を占めてしまうのだけど、もう少しだけ掘り下げて、全61市区町村の待機児童数を多い順にご紹介します。
2015年度:東京都の待機児童数ワースト1位〜10位
まずはトップ(ワースト10)の市区です。23区だけでなく、2つの市もランクインしています。
1位 世田谷区 1182人
2位 板橋区 378人
3位 府中市 352人
4位 江戸川区 347人
5位 足立区 322人
6位 調布市 296人
7位 目黒区 294人
8位 渋谷区 252人
8位 葛飾区 252人
10位 品川区 215人
こちらについては、前回記事で多くを語りつくしたので、特にコメントはありません。
2015年度:東京都の待機児童数ワースト11位〜20位
続いて11位から20位まで。4つの市がランクインしてきます。
11位 豊島区 209人
11位 三鷹市 209人
13位 立川市 183人
14位 小平市 178人
15位 練馬区 176人
16位 狛江市 175人
17位 中野区 172人
18位 台東区 170人
19位 新宿区 168人
20位 江東区 167人
人口と面積が大きなこともあり、長年世田谷区に次いで待機児童数が多かった練馬区が、大きくランクを下げて、15位にやっと登場しています。
2015年度:東京都の待機児童数ワースト21位〜30位
そして21位から30位までです。30位まできてようやく待機児童数が3桁を割りました。
21位 小金井市 164人
21位 日野市 164人
23位北区 160人
24位 大田区 154人
25位 町田市 153人
26位 八王子市 144人
27位 西東京市 143人
28位 武蔵野市 127人
29位 中央区 119人
30位 国立市 99人
2015年度の東京都全体の待機児童数が7,814人、ここまでに出てきた30市区の合計で7,124人、全体の91%を占めています。
2015年度:東京都の待機児童数ワースト31位〜47位
中途半端だけど、31位から47位までです。
31位 国分寺市 88人
32位 東久留米市 87人
33位 墨田区 76人
34位 文京区 69人
35位 昭島市 51人
36位 多摩市 49人
37位 荒川区 48人
38位 清瀬市 45人
39位 杉並区 42人
40位 東村山市 32人
41位 港区 30人
42位 青梅市 20人
42位 瑞穂町 20人
44位 あきる野市 12人
45位 武蔵村山市 11人
46位福生市 6人
47位東大和市 4人
ここまでくると僅差になってきます。人口の少ない地域が増えてくるのだけど、比較的人口が多い23区から墨田区、荒川区、杉並区、文京区、港区がやっと登場しています。これらの区は待機児童を相当頑張って減らしているであろうことが伺われます。
2015年度:東京都の待機児童数ワースト48位(待機児童ゼロ)
以下が2015年度東京都の待機児童ワーストランキング最下位である48位タイとなった市区町村です。最下位タイというのは要するに、待機児童ゼロの地域です。
48位 稲城市
48位 東大和市
48位 千代田区
48位 羽村市
48位 日の出町
48位 大島町
48位 八丈町
48位 小笠原村
48位 新島村
48位 神津島村
48位 奥多摩町
48位 三宅村
48位 檜原村
48位 御蔵島村
48位 利島村
48位 青ヶ島村
なんと、23区から千代田区が唯一待機児童数ゼロを達成しているようです。なお、48位タイ(待機児童数ゼロ)の地域は、就学前児童人口が多い順に並べています。稲城市の就学前児童人口4962人を筆頭に、東大和市、千代田区、羽村市が3000〜4000人程度、それ以下は1000人未満です。
八丈島のさらに南にある青ヶ島村に至っては、就学前児童数が6人しかいないので、待機児童とかそういう話ではないですね。
と、いうわけで、東京都の61自治体の待機児童数を全てご紹介しました。ご自身のお住まいの地域はランクインしていたでしょうか?待機児童の定義は地域によって異なるようなので、「こんなにみんな困ってるのに待機児童が少ないのは何故!?」という疑問が生じたら、おそらく自治体が待機児童数が少なくなるような数え方をしているのかもしれません。
なお、こちらでご紹介した情報は全て、東京都福祉保健局が公開している調査資料をもとに作成しました。
東京都:都内の保育サービスの状況について(2015年/平成27年7月23日公開)