神奈川県の待機児童ランキング(2016年/平成28年度版)

友達に教える

この記事では、神奈川県の待機児童ワーストランキングとして、神奈川県が公開している2016年度(平成28年度)4月時点の保育園待機児童数を、市町村別に、多い順にご紹介しています。

大都市横浜を擁する、関東で2番目に大きな都道府県の神奈川県の待機児童事情を公開いたします。横浜市内の情報は以前記事にまとめているので、今回は神奈川県全体(横浜市や川崎市を含む)の待機児童数をランキングにしました。

スポンサーリンク

はじめに:神奈川県の待機児童の概況

神奈川県では、2016年度4月の保育園入園には146,266人が応募したそうです。県全体の未就学時児童数は見つけられませんでしたが、神奈川県の人口(900万人)から推測するに45万人くらいでしょうか。そのうち3割程度が保育園応募です。

神奈川県は、2016年4月時点の待機児童数を、2016年6月8日に発表しました。

参考リンク:保育所等利用待機児童数の状況について

発表資料:保育所等利用待機児童数の状況について(PDF)

神奈川県の保育園入園希望者は146,266人で、保育園の定員は137,299人でした。引き算の結果、8,967人が保育園には入れなかったことになります。ただ、ここからゴニョゴニョと数字をいじった結果、95%の人は待機児童と認定せず、神奈川県の2016年(平成28年)4月時点の待機児童は497人と発表されました。

ゴニョゴニョというのは、国の待機児童の定義にのっとり、認可外保育園に入園した人や、止むを得ず求職活動や育休を延長した人を「待機児童」から除外した結果です。

当ブログの記事も参考にしてください。

保育園「待機児童」の正確な定義とは?厚生労働省の定義を読み解く
この記事では、厚生労働省が毎年実施している「保育所入所待機児童数調査」における、保育園の「待機児童」という用語の国の定義についてご紹介します。育休や求職といった重要そうな人々を除外するという定義になっ...

神奈川県の待機児童数ワーストランキング2016年(平成28年)度版

神奈川県は、「待機児童が少ないことで有名な大都市」横浜市と川崎市があります。これらの都市は「保留児童」と「待機児童」という2つの数え方をした結果、実態よりも待機児童数が小さく見えているので、要注意です。実態とは程遠いけれど、待機児童数ランキングを作成しました。

神奈川県待機児童数ワースト1位〜10位

1位:茅ヶ崎市 … 89人
2位:藤沢市 … 55人
3位:伊勢原市 … 47人
4位:鎌倉市 … 44人
4位:綾瀬市 … 44人
6位:座間市 … 43人
7位:海老名市 … 27人
8位:小田原市 … 22人
9位:横須賀市 … 19人
9位:逗子市 … 19人

待機児童数が多いワーストランキング上位の茅ヶ崎・藤沢・伊勢原などは、都心にも通える程よい住宅地なので、子どもが多いことはたしかでしょう。ワースト1位で待機児童数がわずか89名というのは、神奈川は待機児童問題と無縁の土地に聞こえます。

しかし、待機児童と保留児童の数のギャップからすると、実際に保育園に入れなかった人は、このランキングの10〜20倍の数はいるとみて良いでしょう。

神奈川県待機児童数ワースト11位〜20位

11位:南足柄市 … 18人
11位:大磯町 … 18人
13位:厚木市 … 10人
13位:寒川町 … 10人
15位:葉山町 … 9人
16位:横浜市 … 7人
17位:川崎市 … 6人
18位:開成町 … 5人
19位:愛川町 … 4人
20位:大井町 … 1人

横浜市と川崎市、待機児童数は足してわずか13人です。とはいえ、2016年の横浜市には3,117人の「保留児童」が存在していたので、横浜と川崎合わせると5000人くらいの人が保育園に入れなくて涙を飲んでいると推測されます。

参考記事

あれ、この人たちは数えない?横浜市の待機児童数の定義の秘密
この記事では、2015年度4月の待機児童数がわずか8人だった横浜市における「待機児童数」の定義をご紹介します。 前回の記事「横浜市の待機児童ワーストランキング(2015年/平成27年度版)」にて...
横浜市の待機児童(保留児童)ランキング (2016年/平成28年度版)
この記事では2016年(平成28年)度の横浜市の各区における保育園保留児童数(実質上の待機児童数)をワーストランキング形式で紹介します。 当ブログ「子育てJAPAN」では、自治体が主にPDFファ...

神奈川待機児童数ワースト21位(待機児童数ゼロ)

21位:相模原市 … 0人
21位:平塚市 … 0人
21位:三浦市 … 0人
21位:秦野市 … 0人
21位:大和市 … 0人
21位:二宮町 … 0人
21位:中井町 … 0人
21位:松田町 … 0人
21位:山北町 … 0人
21位:箱根町 … 0人
21位:真鶴町 … 0人
21位:湯河原町 … 0人
21位:清川村 … 0人

町・村などの人口の少ない地域は、子どもが増えないので既存の保育園で十分間に合うなどして、待機児童問題が発生しずらい傾向にあります。もと神奈川県民からすると、大きな都市である相模原、平塚、秦野、地元が近かった大和などに待機児童がいないとはとうてい思えないです。

神奈川県における保育園待機児童の定義

待機児童を大幅に少なく報告している印象があるとはいえ、神奈川県はそこは公正に待機児童の定義と、待機児童としてカウントしなかったけれど保育園に入れなかった人たちの内訳を公開しています。

県全体で保育園に入れなかった人9000人近くのうち

  • 幼稚園か無認可保育所に入所できた…3000人
  • 求職活動を停止…1200人
  • 育休を延長…1300人
  • 特定の園を希望し、保護者の私的理由で待機…3000人

という具合に、7500人ほどが「待機児童ではない」と定義されているのです。詳しい定義は以下の資料抜粋や、もとの資料をご確認ください。

神奈川県待機児童調査の定義

そういうわけで、東京都とは違って明確な定義のもとに公表されているとはいえ、そこまで少なく申請しなくても…という印象を受けた神奈川県の2016年度4月時点の待機児童数の市町村別ランキングをお届けしました。